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2008年10月のアーカイブ

終身保険 その2

2008年10月08日

暑い夏が過ぎ去り、秋も深まってきました。保険業界も何やら、騒々しいようです。米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が米政府の管理下で経営再建に当たることになったことは既に皆さんもご承知のこと思います。日本国内にもAIGグループの生損保会社は6社あり、契約者の方々はずいぶんご心配されているかと思います。
さて、それでは前回に引き続き「終身保険」について解説したいと思います。二回目は終身保険の種類とその特徴について解説していきましょう。
まず基本的なことから確認します。保障は一生涯あるということです。保険料の支払いは、55歳とか60歳のように期間を確定して支払うか、終身払にするかのどちらかになります。20代や30代(40代でもかまいませんが・・)なら、60歳や65歳までに保険料を払い終えて、保障は終身というタイプを選んだ方が良いと思います。
それでは本題に入ります。
さすがに主力商品だけあって各社共、多種多様な商品を発売しています。解説している私がわからなくなってしまうくらいです。そこで、なるべく分かり易くお伝えするために、番号を振り分けて解説していきたいと思います。
まず、保障に関しては、①「定額保障」と、②「変額保障」があります。①「定額保障」とは、冒頭でもお話した基本形のことです。
②「変額保障」はさらに2つに分けられます。②‐A「変額終身保険」は、保障額が変動する商品のことで、それに伴い解約返戻金額も変化します。保障額は、万一マイナス運用でも契約時の保障額は最低保証します。ただし、解約返戻金は確定ではありませんのでリスクはあります。②‐B「積立変動利率型終身保険」は、契約時の積立利率は確定していますので、②‐Aのようなリスクはありません。それ以上(契約時の積立利率)の運用成果が上がった場合は、死亡保障も解約返戻金額も増額するというタイプです。
次に、解約返戻金を、保険料の支払い終了時(60歳や65歳)までは、通常の解約返戻金額より30%低い金額に押さえることで、保険料を下げている終身保険があります。その後60歳や65歳時(保険料を払い終える時)になると解約返戻金額は一気に元の100%に戻ります。この商品名を、③「低解約返戻金型終身保険」といいます。
運用をドル建てにしている④「ドル建て終身保険」もあります。運用がドルですから、最終的に死亡保険金や解約返戻金を円に替える場合には為替の差損や差益が生じます。
ここまで整理します。
基本商品が①の「終身保険」。①の変形バージョンが③の「低解約返戻金型終身保険」。①のドル建てが④「ドル建て終身保険」。
②の保障額が変動する中では、解約返戻金にリスクがある②‐A「変額終身保険」、リスクのない②‐B「積立利率変動型終身保険」があります。この組み合わせとして、②‐B+③、②‐B+④、と言うのもあります。
さらに進みますよ!!
医療保険の特約としての終身保険もあります。あくまでも医療保険が主契約ですから、終身特約のみでは契約できませんが、掛捨ての終身保障というユニークな商品で保険料も一般的な終身保険よりも安い傾向にあります。終身保障のみを目的とする場合には選択肢の一つになるかもしれませんね。
終身保険(ここで言う①の基本形)は定期保険ほど保険料は安くはないですが、かといって養老保険ほど高くもない商品です。繰り返しになりますが、一生涯保障してくれますので、万一の時の葬儀費用としては最適な保障です。さらに解約返戻金という貯蓄性がありますので、まとまった現金が必要になったときにも活用できます。ただし、死亡保険金と解約返戻金の両方を受取ることはできませんから、加入目的に応じてご自身に最適な商品を選ぶ必要があるということですね。
※ 積立利率:積立金(将来の保険金をお支払いするために、保険料の中から積み立てる部分)に付利する利率のことをいいます。
※ 解約返戻金:保険契約が解約、あるいは告知義務違反などにより解除された場合、保険契約者に払戻す金額。

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